「姿勢を正そう」と力むほど、呼吸は浅くなる
日常やデスクワークで、
「背筋を伸ばさなきゃ」と
意識すればするほど
肩がこわばり、
呼吸が詰まってしまう――
これ、心当たりがある方も
多いのではないでしょうか。
ところが
ひもを1本、ゆる〜く体にかけるだけで、
力みが抜けて軸がスッと通り、
呼吸が勝手に深まり始める方法があります。
それが
バランストレーナー小関勲さん考案の
ヒモトレです。
僕自身も毎日実験中ですが、
腰や肩にヒモをふわりと巻くだけで
体の氣が整い、
文字どおり
「いい塩梅」に落ち着くのを感じます。
しかも試したクライアント全員が
即効性を実感できるのが最大の魅力。
身体が変わる瞬間の“おもしろさ”は、
一度味わうとクセになりますよ!
ヒモトレとは?
――鍛えるのではなく「引き出す」コンディショニング
ヒモトレは、
ひもによるごく軽い触覚刺激で
脳~筋連携をリセットし、
身体が本来備える
バランス機能を呼び覚ますメソッドです。

きつく縛るのではなく
「落ちないギリギリのゆるさ」がコツ。
ゆるい圧が深部感覚を刺激し、
体が自動でニュートラルへ戻ろうとするため、
意識的に姿勢を矯正する必要がありません。
「鍛えるより、
本来調っているものを
感じ取る作業」なのです。
「こんなんで効果あるの?」
と思ったあなた。
僕も同じこと思ってましたが、
その即効性の高さに驚きました。
昔の人は“自然にヒモトレ”をしていた
日本の暮らしには、
実はヒモトレと似た知恵がたくさんあります。
- 帯と腰ひも
着物の帯は骨盤のすぐ上で締めることで
呼吸を妨げず、骨盤を安定させて
自然と姿勢を整えていました。 - たすきがけ
家事や農作業で袖をからげるたすきは、
肩甲骨を引き寄せて胸を開き、
背筋をまっすぐにします。 - 草履の鼻緒
足指で鼻緒を挟む動きが
足底のアーチを活性化し、
体の推進力と骨盤の前進を促して
姿勢を良くします。

先人たちは
“道具をきつく締め付けずに
ゆるく利用する”ことで、
無意識に身体と氣のバランスを
整えていたわけです。
ヒモトレは
この智慧を現代にアップデートしたものと
言えるでしょう。
ヒモトレがもたらす3大メリット
- 無意識に姿勢が整う
猫背や巻き肩が力まずとも解消し、
長時間の瞑想やデスクワークでも疲れにくい。 - 勝手に呼吸が深くなる
胸郭が開き横隔膜が自由に動くため
腹式呼吸へ自然移行。
氣の取り込みが格段に増える。 - 心身がリラックスしセンターが定まる
過剰な交感神経モードがゆるみ、
副交感神経優位に。
ヒーリング前の“整心”が数秒で完了。
道具と基本の巻き方
100均で変えるもので、大丈夫です!
- ひも選び
直径4〜6㎜・長さ2m前後の丸ひも。
伸びない素材で肌当たりが柔らかいものを。 - 巻き方3種
- たすきがけ――猫背リセット。
- 腰巻き――体幹スイッチON。
- 膝上巻き――丹田安定&骨盤調整。
すべて「指2本入る緩さ」を
守るだけでOKです。
きつく締めると
かえって力みが生じるので要注意。
本格的にヒモトレを知りたい方は、
小関さんの以下の本がオススメです!
様々なバリエーションの巻き方は
以下を参考にしてみてください。
ヒーリング/氣功への活用例
- グラウンディング瞑想前
腰巻きで軸を通してから
大地と繋がるイメージをすると
集中度が段違い。 - 手当てヒーリング
たすきがけで肩の力みを抜くと、
手先の感覚が鋭敏になり
エネルギーが流れやすいです。 - 氣功の呼吸
腰巻き+たすきがけを同時装着。
勝手に呼吸が深くなることを
体感できるはずです。
よくあるQ&A(抜粋)
質問 | 答え |
---|---|
巻く時間は? | 数十秒で変化を体感できます。 気持ちいいと感じるなら長時間つけてもOK。 |
締め付け感ゼロで効果ある? | “ゆるさ”こそ鍵。 落ちないギリギリが最適です。キツくすると逆効果。 |
寝るときに巻いてもいい? | 腰巻き・たすきがけは就寝中も可。 ただし血流を妨げない緩さを確認。 |
痛みが出たら? | すぐ外して巻き直し。 ヒモトレは「気持ちいい」が基準です。 |
洗濯は? | 普通に手洗い・ネット洗いでOK。 毎日使うなら数本用意すると便利。 |
どこで買える? | 100均ロープや靴ひもで十分。 より快適さを求める場合は 専用「まるひも」も販売されています。 |
まとめ
ヒモトレは、
ゆるいひも一本で
体とエネルギーフィールドをいい塩梅へ導く
シンプルかつ奥深いメソッドです。
昔の帯やたすきがけと同じく、
道具を“締め上げない”ことで
身体が自動でニュートラルを思い出し、
呼吸が深まり、心も静まる――
この感覚は体験してこそ分かります。
今日からぜひ、
机の引き出しに
一本のひもを忍ばせてみてください。
巻いた瞬間に身体が変わる不思議さと、
日々変化する「自分のいい塩梅」を
探る楽しさが、
あなたの日常を
きっと後押ししてくれるはずです。